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Interview03
INTERVIEW: MARI OKADA
――参加の経緯をお聞かせください。 またそのとき「B★RS」というタイトルについて、 どのようなイメージを抱かれていましたか?
岡田 フジの山本プロデューサーにお話をいただいたんですが、「マジか!」ってなりましたね。 ブラック★ロックシューターは、動画サイトにアップされた頃から興味あったんです。 hukeさんの画もryoさんの曲も大好物で。だけどOVAは未見だったし、自分とは接点が起こるはずのない案件だと思っていました。
――今回のテレビシリーズ版では、先行するOVA版の世界観を引き継ぎつつ、また新たなストーリーが構築されています。 脚本執筆を始めるにあたって、鍵となったのはどのようなアイデアだったのでしょうか。
岡田 鍵といえば、OVAラストのユウの表情ですかね? 監督もOVAと同じ吉岡さんが担当されているので、まったく違う物語にはしたくなかったんです。 設定も面白かったですし。あとはやっぱり曲に助けられました、 ビリビリくるワードがわんさか入っていて、台詞の中にぽんと混ぜ込むと、そこからシーンが転がる。
――本作では"痛み"や"苦悩"を抱える思春期の少女たちの想いを、最大のモチーフにしています。 脚本執筆のうえで、特に注意を払ったところはどんなところだったのでしょうか。
岡田 「少女を描いてくれ」というオーダーが個人的に集中していた時期なので、他とはちょっと違うとこいけないかなぁと考えていて。 そこで、漠然とした少女ではなく『女子中学生』ってとこを押せないかなと。 しかも一年生。子供の時代から脱皮したばかりで、殻が軟らかい危険な時期というか……ソフトシェルクラブ感が出るといいなと思いました。
――完成した映像をご覧になって、どのような感想をお持ちになりましたか? 個人的に気に入っているポイントはどこでしょうか?
岡田 なんだこれ、すごい(笑)。二話のマカロンバトルは痺れましたね。 あとは4話のヨミのわなわなする梅干し唇と、6話の高校生サヤちゃんの圧倒的なエロス! 7話のストレングスのちっちゃい肩!
――本作では黒衣マトを初め、女子中学生たちの葛藤が生々しく描かれていましたが、 岡田さんご自身は、どのような中学生でしたか?ご自身に一番近いと思われるキャラクターは誰でしょうか(どんなところが近いと感じられますか?)。
岡田 B★RSに近いところで言えば、『24人のビリー・ミリガン』に影響されて、 自分の中の別人格を目覚めさせようと地味に努力したり(笑)。 まさに中二でしたね。自分に近いキャラ……いないですけど、あえて言うならヨミ。メールの文章を深読みするところ。
――最後に、視聴者の方へ「ここを観てほしい!」というポイントなどをお願いします。
岡田 バトルパートも日常パートも、スタッフの本気があちこちで炸裂しているので、ぜひ全てを楽しんでいただきたいですね。 物語的には前半が『壊れた中学生日記(女子限定)』だとしたら、ラスト付近は『ちょっと奇妙な少年漫画』テイストになっているので、多くの方にお勧めしたいです(笑)。